いきものみっけ   田植え

  日時:平成24年12月8日(土曜日)
 場所:水口町 碧水ホール
  

 文化庁の文化遺産を生かした観光振興・地域活性化事業として土山の太鼓祭りにスポットを当てて、無形文化財である黒川の太鼓祭り中の今は踊られていない題目を古老の記憶をもとに映像収録がありました。
その集大成の発信とともに、甲賀・土山の知られていない、里山文化としてのエコクラブ発表の機会をいただきました。エコクラブが行う聞きとりの中で、昔は水を大切にしてきたこと、は教えていただいていました。それは水は命をつなぐものだったからなのです。水を分け合い、助け合い、譲り合い、農耕のコミュニティは成り立っていた。でも、時として命の水は、諍いの原因にもなりました。その様子を子ども達が面白く、狂言で演じました。今回、初めてのステージだったのですが、朝からの練習で何とかなったかな?子ども達の度胸と頑張りに拍手。お疲れ様でした。
 ジャンボ絵本「鈴鹿物語」
お山が迎に来る
昔は、人は死んだら山の上にある
三昧(さんまい)に土葬した。死んでから33年経ったら、水分神(みくまりのかみ)となって、村を守ってくれるという山中他界観。
多様な水利用
琵琶湖に注ぐ野洲川の波多には、土砂採石工場、お酒の工場、薬の工場があり、きれいな水が利用されてきた。
癒しの湯
水をつかって、温泉を作った。その暗線は、
やっぽんぽんの湯、毎年行われるふれあいコンサートで人の心の癒しの場を作っている。
さて、狂言「水争い」
日照り続きのある日、上の村のものがやってきて、自分たちの田の水を確認に来た。
「ヤア、田に少しも水がない。昨日、あれほど入れておいたに、見れば隣の田には、水がなみなみとある。・・・・」
「あれは、下の村の田んぼじゃが、定めて下の村人が取ったものであろう。ヨイヨイこちへ取り返そうと存ずる」

鋤を使って、田んぼの土手の水口を操作する。
「エイエイヤットナ
エイエイヤットナ」
そこに下の村人が登場
「ヤア、田に水が少しもない。昨日あれほど入れておいたに・・・こちへ取り替えそう」
と鍬を持って、水口を操作する。
「ガワグァガワ・・・・がわぐぁぐぁ」
このような日照り続きは油断もすきもならぬ・・・
そこに、上の村のものが登場
「何をしているんだ」
上の村人
「そうそう、村のものが、黒川の太鼓祭りのこしらえをしていたぞ」と話をそらす。
下の村人
「このあいだから、水がないないと不思議に思うたが、さてはおのれが取ったものであろう」
鋤と鍬で砂・水・泥・をかけ合います・
「ウワー、ペッツペッツペツ、ジャリジャリじゃり」
「これもこらえい」「これもこらえい」
体当たりでのケンカ
「イーヤーイーヤー」「やっとな」
「隣同士の村人がケンカをしたら、だめだよ
水はみんなで分け合うもの」という声が聞こえてきました。
「おお、そのとおりじゃ、これからは皆が仲良く水を分け合おう